デニスヘイズ

ご紹介頂きありがとうございます。日本を再訪し長年の友人である須田さんに会う事ができ、大変嬉しく思います。

外国を訪問するアメリカ人の環境活動家として、ブッシュ大統領が再選したこと謝罪すると同時に、誓ってこのようなことはもう起こらないということを、アメリカ国民を代表し始めの挨拶とします。ジョン・ケリーは私の35年来の親友です。選挙中、ケリー氏を精力的に応援しました。アメリカの環境活動団体は僅差で負けたと言いながらも、負けは事実ですから、これからの3年間は、次の大統領選で勝利する方法を模索していきます。

変わった例えかもしれませんが、アースデーをファッションショーのステージだと考えて見ましょう。ステージを共用しているのですが、それぞれのファッションモデルが、それぞれのファッションに身を包んで歩いています。この地球上には互いに依存する生命体の存在が壮大な網の目のように張り巡らされている。それを理解することからアースデーのイベントは出発しているわけですから、人類に愛と尊敬を捧げるのみならず、地球上全ての生命体を同様に扱うことを重要視していくべきです。

けれども、こういう啓発的な意識が漠然としていることから、アースデーのイベントがかなり異なる様式で開催されているのが事実です。イベントの主旨も違えば、各々の国ごとに経済環境や文化の形態も異なっています。世界中のア−スデーネットワーク参加団体と話し合った結論としては、具体的過ぎない、狭い定義ではないテーマを本部から提示し、それぞれの団体が主催するイベントに組み込みやすいようにしていくことです。つまり、世界中の人々が共有することができる『統一テーマ』を提示するのです。たとえば2005年のアースデーは、安全で衛生的な飲料水を多くの人々に供給することをテーマとしました。開発途上の国々での最重要課題がテーマ選びの主要な理由とはいえ、気候変動が進行していく実態においては、今後、国や国民を問わずますます重要になるテーマと言えるでしょう。

しかし、だれもが自分の望むテーマを選ぶことができるのです。例えば、ウクライナでは初めてのアースデーが開催されるわけですが、そこでのテーマは有害ごみと核燃料に焦点をあてています。アースデーでは気候変動、太陽エネルギー、そして高速道路交通など、主催団体の関心の対象となっているものであれば何でもテーマにできるのです。すべてのテーマにおいての共通項とは、生命への大いなる愛、そしてその生命を永遠に支えゆく地球を創りあげることへの願いなのです。

須田さんがここ5年間、太陽エネルギーについて取り組んでいらしてきたとお伺いし、私は驚いたのと同時にとても嬉しく思っております。なぜなら、現在地球が直面している問題の中でも最も重要と思われるもの、それは気候変動だからです。温室効果ガス発生の直接要因とならないという理由で、エネルギーの大部分を核燃料に切り替えざるをえないという動きが現在世界中でみられますし、この動きはますます強くなっていくと考えられます。しかし、これは多くの問題を孕んでおり、その中で最も重大な事は、どんな原子力やアイソトープでも、その分離によりエネルギーが生産可能なら、同時にそれは爆弾を作り出すことも可能だからです。インド、パキスタン、イスラエル、フランス、北朝鮮などの国では、核エネルギーの核兵器への移行を促進しています。

日本では、核兵器備蓄へと走ろうと思えば数ヶ月で核兵器を確保できるだけの技術的知識があるにもかかわらず、そういった移行は私たちの知る限りは確認されていません。日本、ヨーロッパ、そしてアメリカといった産業国が、他国と共有するにはまだ準備不足なエネルギーの供給元をあてにするようなことはありえないと考えます。私たちに核エネルギーの使用が許されているのであれば、全ての国々にもその権利が与えられていなければならないでしょう。世界で200もの国が核兵器を保有しているも同然です。全く恐ろしいことです。

現在、日本は太陽エネルギー発電の先進国であり、クリーンエネルギーを世界と共有するために、京都議定書やCDM(クリーン開発メカニズム)に強いコミットメントを表明しています。しかし、それでもその量は世界の商業エネルギーの1パーセントにも満たない、ごくごくわずかなものなのです。ですから、私は日本が惑星全体に太陽エネルギーを約束するリーダー的存在となれる様、日本国内で広範囲の市民的ムーブメントが起きる事を多いに期待しています。

そして最後に、私たちがアースデイを通して強調したいことの一つとしてあげているのは「最大の暴力」、戦争が引き起こす最大の荒廃についてです。国対国の戦争は自然に対する戦争と化してしまうのです。日・中・韓の間に起きている緊張について世界の多くが注目しています。私はアースデイがいくつかの問題解決への糸口となり、平和的な協力を見出す力となれると信じたいと思います。日本によるクリーンエネルギーの技術支援が大切です。特に中国に対して……さもなくば中国はもうすぐアメリカを抜き最大の温室効果ガス排出国となってしまいます。

重ねて申し上げますが、本日、ここでアメリカのクレイジーな政治状況をご報告し、皆様からは日本の現状を学ぶことができること、そして明日のより良い世界への希望を分かち合えることを嬉しく思っています。

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