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アースデイ1990:自然環境保護の10年における日本の役割

デニス・ヘイズ

 地球の環境が抱えている運命を左右するのは、今や日本なのです。世界的に優勢を誇る自動車産業から独占的流し網漁業、はたまた東南アジア・南米の熱帯雨林、北米の温帯雨林における乱伐から更新可能なエネルギー源に関する先進の調査研究に至るまで、この地球上の選択権を形成する様々な問題において、日本は中心的役割を果たすことが運命づけられているようです。

 先日日本を訪問した際には、國弘正雄さんや野村かつ子さんとの旧交を暖める機会を得たばかりか、若い活動の源となる方々と新たに交流を持つことができました。また、この旅で「菊と刀」の国の測り難い矛盾を洞察することもできました。

 入り組んだ東京の街路樹は、あたかも「そば」のかたまりの様に不規則に広がっていますが、一方では電車が、矢が弾道に沿って飛ぶように国中を縦横に整然と往復しています。また、よく考察された庭園は多様性を保護し、高めるために設計されている半面、一事に熱狂する偏執狂的な産業構造が、生産を極限まで拡大するためにはどんな犠牲も厭わないのです。さらに、どっかりと腰を下ろした国民的平和主義は、世界第3位の、今や英仏両国のそれを合算した額とほぼ同額の防衛費予算とますます対立を際立てております。

 以上述べました矛盾の中にこそ、環境問題意識の高まった日本が地球維持の未来を模索する役割を担うことができる何かがあると改めて希望を見出したのです。日本は自然を愛する文化を伝統として持っていますが、同時に科学技術の天才的才能を合わせ持っています。その能力は、安楽に暮らしたいと言う現代の要求と、限りある資源という制約を受けながらの生産やきつい積載容量しかない環境を、上手に密接に結合させることができるのです。

 90年代は自然環境保護の10年として、ソ連のゴルバチョフ大統領が先頭に立って行っている軍縮に匹敵するような大胆さを、世界が環境問題にも必要としている時代です。政治的に勇気を奮い起こすことができれば、日本はこのリーダーシップを執るに足る知的資源と経済力に恵まれているのです。願わくば、今回のアースデイ1990の活動が、先に述べたことを率先していくうえで必要となる広汎な政治的支援を創始するのに役立てればと考える次第です。


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Last-modified: Tue, 21 Feb 2017 17:52:23 JST (180d)
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