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THE DAILY PRESS Ashland, Wisconsin

ゲイロード・ネルソン氏の死を悼んで──デイリープレス紙に寄せる

Last Updated: Tuesday, July 05th, 2005 09:44:23 AM

ロッキー・ベイカー

ゲイロード・ネルソン氏は、スペリオール湖岸にかがみ、湖水をコップに汲み、一口飲んでからそれを内務省長官セシル・アンドラス氏に差し出した。「まだ飲料水として飲むことのできる、きれいな水です」そして続けた。「これが、ここが特別な場所である理由の一つなのです」。

1979年にネルソン氏は、彼が生涯をかけて実施した「アポスルアイランド国立湖岸ツアー」を議員に対し催した。1963年のケネディ大統領暗殺の2ヶ月前にも彼は大統領と現地に同行している。その後1972年にはウィスコンシンの景勝地を国立公園指定地に登録すべく連邦議会の承認を得ることに成功した。

1979年、私はアシュランド南部のバルディ山や、ドラモンド近くのポーキュパイン湖など、現在自然保護指定地とされているウィスコンシン州内各地へのツアーやハイキングで、ネルソン氏に同行した。デイリープレス紙、そしてラインランダーデイリーニュースの記者として、私は酸性雨問題など、州内の環境問題について記事を書いた。

私がアースデー創始者であるネルソン氏と最初に出会ったのは、ある静かな夕暮れ時のことだった。彼は、彼の腹心の友であるマーティン・ハンソン氏と共に平底船の上に座っていた。当時ノースランド大学で環境の研究に携わっていた私を、このウィスコンシン州北部の環境パイオニアはあたたかく迎えてくれた。

ハンソン氏は、すでに他界した彼の兄弟、ルーイー──彼もまたネルソン氏のもとで働いていた──と、他の有力者たちをメレン近くのチェケメゴン国立森林内の隠れ家でもてなしており、私もそこに誘われたのだった。そこではカクテルを片手に、機知に富んだウィスコンシン州風な喋りで上院・下院議員たちや州当局者と議論を戦わせるネルソン氏にお目にかかることができた。

そこで私は政治、そして政治家についてすばらしい見識を得る機会に恵まれた。中でもネルソン氏との交友は彼の死まで続くものとなった。上院議員離職後、彼は自然保護協会の法律カウンセラーとなった。1970年代にネルソン氏らが創りあげた環境遺産の件でレーガン政権が叩かれているまさにその時のことである。しかしレーガン支持者が個人の国立公園内民有地をそのまま保有しえたことから、土地所有権の移転先をアポスルのサンドアイランドに変更したというネルソン氏の活動は、当時の内務省長官ジェームス・ワット氏が指揮をとった大規模な反環境運動に較べれば静かなる取組みだったといえるだろう。

今でこそ国立湖岸となっているが、当時はレーガン氏の資産相続者の土地となっており、その私有地化反対運動を行なったのもネルソン氏とハンソン氏によるものであったが、これもまた静かなものであった。二人はワシントンとウィスコンシン州の記者団に自らの取組みを語ってくれた。これがあかるみに出たのち、ワット氏はCBSの番組「フェイス・トゥ・ザ・ネイション」の出演しているが、この件について聞かれても彼は弁護はしなかった。こうしてアポスルアイランドの自然は守られたのである。

1979年に、ネルソン氏とアンドラス氏のツアーに同行していた下院議員デビッド・オベイ氏は、アポスルアイランドの土地8割を「ゲイロード・ネルソン自然保護指定地」とすべく取り組み続けた。これにより1964年の自然保護法案通過に取り組んだアイダホ州上院議員フランク・チャーチ氏、また自然保護計画の開始に貢献したボブ・マーシャル氏の名と同様、ネルソン氏の名は、自身の愛した土地にささげられ、残されることとなった。

しかし、ネルソン氏の残した最も大きな遺産、それはアースデーを発端としたさまざまな運動であろう。それはネルソン氏や関係者等が想像した以上に大きく広がっていったのである。彼はまた、ジョン・ムイール氏、アルドー・レオポルド氏、シガード・オルソン氏らと始めたウィスコンシンの自然保護運動も実施した。

注:ロッキー・ベイカー氏はアイダホ州政治家の番記者であり、またアシュランドデイリープレスの元記者。彼の著書「渇きゆく地球:イエローストーンの火事がアメリカ全土を変えた」が近日発売予定。

★翻訳:石部朋子

アースディ創始者、ゲイロード・ネルソン氏逝去 享年89歳

ライアン・ナカシマ−関連報道記者

ミルウォーキー(AP通信) 環境保護団体による大会が一般的になる以前から、ゲイロード・ネルソンは、世界を代表する環境保護リーダーのひとりとして知られてきた。

ベトナム戦争の最中、反戦のための討論会を見たネルソンは、「同じ事が環境のためにもできないか」と考え、そうして生まれたのがアースディであり、その活動が、今日の環境保護運動の始まりとなったのである。

 ネルソンは、ウィスコンシンの上院議員として長く働き、また同州知事をも努めてきたが、その功績としてもっともよく知られているのが、35年前のアースディ設立である。享年89歳。マディソン郡ケンジントンのワシントン郊外にある自宅で循環不全のため、日曜に亡くなった。

一家のスポークスマンであり、同氏の伝記を書いた、ビル・クリストファーソン談

今日でも、アースディ創出を記念して4月22日には、植樹や街の清掃、クリーンな環境のための陳情活動などが行われている。

 1970年に始めた行われたアースディには、およそ2000万人が参加。ニューヨーク五番街を街頭デモの人々が埋め尽くし、連邦議会は休会となり、これによってメンバーたちは広くアメリカ全土に訴えかけることが出来た。また、少なくとも2000の大学がこのデモを注目した。

「大勢でデモをやって、政治家たちに“国民はこんなに環境に関心があるのか!”と言わせたかったんだ」と後にネルソンは語っている。そして、まさにそれをアースディがやってのけたのである。

議員としての任期を終えて15年後の1995年、当時の大統領ビル・クリントンより、その業績に対して、自由勲章が授けられた。大統領はその声明の中で「アースディの父であるということは、彼はまたアースディが生んだ環境保護条例や大気汚染防止法、水質汚染防止法や安全な飲料水のための条例などの祖父でもある。」と述べている。

「ネルソンは、まったく大した人物だった。つつましやかでユニーク、自分のルーツであるウィスコンシンのクリアレイクに誇りを持っていた。それにえらくなってもけっして、権威や威光をかさに着たりしなかったんだ」とジム・ドイル州知事は本誌日曜版で語ってくれた。

1958年、ネルソンは、民主党員としては20世紀でふたり目となるウィスコンシンの州知事に選ばれた。州知事となったネルソンは、保護が必要と思われる数十万エーカーの緑地帯や湿地帯、その他の土地を州で買い上げるため、たばこ1箱につき1ペニーを課税するという政策を実施。他州もこれにならった。

1期が二年のウィスコンシン州知事を2期つとめた後、1962年にネルソンは、現職共和党員であった78歳のアレキサンダー・ウィリーをおさえ、後に3期務めることになる上院議員として初めて選出された。任期中は、2,100マイルのアパラチア・トレイル保護のための法規制や、全国的なハイキング体系の構築などの環境関連の法整備に尽力。

「ネルソンが環境保護改善のためにおこなった数々の偉業は、彼への生きた記念碑だ。」とウィスコンシン出身で、ニクソン政権時代に国防長官を勤めたメルヴィン・レアードは語る。しかし、それらの数々の偉業の中で、もっとも評価されているのが、ベトナム戦争中の反戦討論会を基にする環境デモ、アースディであろう。

「ふとした思いつきだったんだ。全米規模で環境のための討論会が出来ないものかってね」そして、1969年、シアトルで演説中にその思いつきを公表、「それは、血気盛んな若者みたいな勢いで始まった」とネルソンは語った。北ウィスコンシンで育ったネルソンは、“少しづつ”自然を愛することを学び、その小さな町で医者をしていた父親が、薬の広告を裏紙に使うのを見て、倹約を学んだのだという。

サン・ノゼ州立大学で学士号、ウィスコンシン大学で法律の学位を納め、第2次大戦中は陸軍に服した。その後、戦争が終わると、ウィスコンシンに戻り弁護士として開業。

1947年、ペンシルバニアで従軍看護婦をしていたキャリー・リー・ドットソンと出会い、結婚。3人の子供に恵まれた。

ネルソンの政治家としてのキャリアは1948年に始まる。まずはウィスコンシンの州議会議員として10年、それから州知事、上院議員となった。1972年には、民主党大統領候補に指名されていたジョージ・マクガバン上院議員はネルソンを、一緒に選挙戦を戦う副大統領として指名したいとを考えていたが、ネルソン本人はこの申し出を辞退した。

「彼のユーモアと、荒削りで堅実な態度の裏には、いつも冷静な確信があったんだ」と後にマクガバン氏は語る。

その後もネルソンは、1980年、わずかの差で破れるまでウィスコンシン州議院の代表を続け、その努めを終えると次に、ウィスコンシンに拠点を置く原生自然環境保全団体に法律カウンセラーとして参加、すべての力を環境保護のために注いだ。

妻、キャリー・リーと、二人の息子、ゲイロード・ジュニア、ジェフリー、そして娘のティアを残し、ネルソンは旅立った。告別式の準備は未定。

★翻訳:高木ミツエ

Remembering Gaylord Nelson

Last Updated: Tuesday, July 05th, 2005 09:46:20 AM

By ROCKY BARKER - Special To the Daily Press

Gaylord Nelson reached down to dip his cup into Lake Superior, took a drink, and handed it to Interior Secretary Cecil Andrus.

"It's still clean enough to drink," Nelson said. "That's another reason this place is special."

Nelson was giving decision-makers a tour of the Apostle Islands National Lakeshore he loved in 1979 just as he had done all his life. He flew President John Kennedy over the island in 1963 only two months before his assassination and later succeeded in convincing Congress to add northern Wisconsin's scenic gems to the National Park system in 1972.

I was with Nelson in 1979 and on many tours and hikes through areas in Wisconsin now protected as wilderness, such Mt. Baldy south of Ashland and Porcupine Lake near Drummond. As a reporter for The Daily Press and later the Rhinelander Daily News, I covered his tours through northern Wisconsin to examine environmental problems like acid rain.

But I first came to know the founder of Earth Day on quiet evenings sitting on a pontoon boat with Nelson and his friend and confidant Martin Hanson. The northern Wisconsin environmental pioneer took me under his wing when I was an environmental studies student at Northland College.

Hanson invited me to join him, his now-passed brother Louie, who worked for Nelson, and a host of other luminaries he and the Senator were hosting at his Chequemegon National Forest hideaway near Mellen. There I would get to hear Nelson debate over cocktails with U.S. senators, congressmen and state officials in his witty small-town Wisconsin manner.

I was able to gain a remarkable insight into politics and politicians. Most of all I gained a friendship with Nelson that lasted until his death.
After he left the Senate he became the legal counselor for the Wilderness Society at a time when the Reagan Administration was in full attack on the environmental legacy he and others had built in the 1970s. Among the larger anti-environmental campaign led by Interior Secretary James Watt, was a quiet effort to reverse a land transfer on Sand Island in the Apostles so a Reagan campaign contributor could keep their private inholding.

Just as quiet was Nelson's and Hanson's campaign to stop a Reagan appointee from turning what was now national lakeshore into a private estate.

Nelson and Hanson told reporters in Washington and Wisconsin, including me, about this effort. Brought to the light of day even Watt wouldn't defend it when asked about it on CBS' Face the Nation. The integrity of the Apostle Islands was saved.

Congressman David Obey, who was on that 1979 tour with Nelson and Andrus, led the effort to designate 80 percent of the Apostle Islands as the Gaylord Nelson Wilderness. Now Nelson's name will remained tied to the place he loved and fought for just as other wilderness areas are named for Idaho Senator Frank Church, who led the floor fight for the 1964 Wilderness Act, and Bob Marshall, who helped begin the wilderness preservation program.

Nelson's major legacy though is the movement that was spawned by his idea for Earth Day. It has spread beyond anything he or others involved dreamed.

He carried on Wisconsin's conservation leadership tradition of that began with John Muir, Aldo Leopold and Sigurd Olson.

Rocky Barker is an environmental reporter for the Idaho Statesman and a former Ashland Daily Press reporter. He is the author of the upcoming book "Scorched Earth: How the Fires in Yellowstone Changed America."

Gaylord Nelson, founder of Earth Day, dies at 89

Last Updated: Tuesday, July 05th, 2005 09:44:23 AM

By RYAN NAKASHIMA - Associated Press Writer

MILWAUKEE (AP) ― A conservationist years before it was fashionable, Gaylord Nelson was recognized as one of the world's foremost environmental leaders.

During the Vietnam War, he looked at the anti-war teach-ins and thought: Why not try the same thing for the environment? The result was Earth Day, and with it the start of the modern environmental movement.

Nelson, the longtime Democratic senator from Wisconsin and former governor best known for founding Earth Day 35 years ago, died Sunday at age 89. He died of cardiovascular failure at his home in the Washington suburb of Kensington, Md., said Bill Christofferson, his biographer and family spokesman.

April 22 is still celebrated today by planting trees, clearing trash and lobbying for a clean environment.

For the first Earth Day in 1970, an estimated 20 million people participated. Tens of thousands filled New York’s Fifth Avenue, Congress adjourned so members could speak across the nation, and at least 2,000 colleges marked the occasion.

"I wanted a demonstration by so many people that politicians would say, 'Holy cow, people care about this,'" Nelson once said. "That's just what Earth Day did."

Fifteen years after he left office, Nelson received a Presidential Medal of Freedom in 1995 for his environmental efforts from then-President Clinton.

"As the father of Earth Day, he is the grandfather of all that grew out of that event: the Environmental Protection Act, the Clean Air Act, the Clean Water Act, the Safe Drinking Water Act," read the proclamation from Clinton.

"He was just an incredible person: humble, funny, proud of his roots in Clear Lake, Wisconsin, and never changed by the power and pomp of the offices that he held," Gov. Jim Doyle said in a statement Sunday.

In 1958, Nelson became only the second Democrat during the 20th century to be elected governor of Wisconsin.
He used a penny-a-pack tax on cigarettes to allow the state to buy hundreds of thousands of acres of park land, wetlands and other open space to protect it ― an idea that became a model for other states.

After two two-year terms, Nelson was elected in 1962 to the first of his three terms in the U.S. Senate, unseating 78-year-old incumbent Republican Alexander Wiley.

In the Senate, Nelson championed conservation policies, including legislation to preserve the 2,100-mile Appalachian Trail and create a national hiking system.

"Gaylord’s contributions in the fields of conservation reform and environmental improvement are a living memorial to him," said Melvin Laird, a nine-term congressman from Wisconsin and secretary of defense in the Nixon administration.
Nelson’s most recognized effort, however, was Earth Day, which he started as an environmental demonstration based on the anti-war teach-ins of the Vietnam War.

"It suddenly occurred to me, why not have a nationwide teach-in on the environment," Nelson said. He announced his idea at a speech in Seattle in 1969, and it "took off like gangbusters."

Growing up in northern Wisconsin, Nelson said he learned to love the outdoors "by osmosis" and learned frugality from his father, a country doctor who conserved paper by writing on the back of drug advertisements.

After receiving a bachelor's degree from San Jose State College and a law degree from the University of Wisconsin, Nelson served in the Army during World War II before returning to Madison to set up his law practice.

In 1947, he married Carrie Lee Dotson, an Army nurse he had met in Pennsylvania. They had three children.

Nelson entered public life in 1948 as a Wisconsin state senator, a position he held for 10 years before becoming governor and senator. In 1972, Sen. George McGovern, the Democratic presidential nominee, sought out Nelson as a potential running-mate. Nelson said no.

"Behind his humor and behind the sort of rough-cut, down-to-earth manner, there was always a person of sober conviction," McGovern said later.

Nelson continued to represent Wisconsin in the Senate until he was narrowly defeated in 1980. He then turned his full attention to the environment, joining the Washington-based Wilderness Society and serving as its legal counselor.
Nelson is survived by his wife, Carrie Lee, sons Gaylord Jr. and Jeffrey, and daughter, Tia. Memorial service arrangements were pending.



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