アースデイニュース

2011年4月22日 3.11後のアースデイに想う「平和のための被曝」

投稿者 : 世話人 投稿日時: 2011-04-24 02:24:50 (5041 ヒット)

4月22日のアースデイに、東京・阿佐ヶ谷ロフトAで開かれた、アースデイ・トーク 『三つのエコロジーと東電福島原発事故』 の進行役にアースデイJP 世話人として、参加してきました。ゲストの田中優さん、毛利嘉孝さん、松田美由紀さんに、原発震災をテーマに環境・社会・精神の「三つのエコロジー」についてトークをしていただきました。変化の胎動を感じさせる、お三方の素晴らしいトークでした。このイベントに関わることができたことを、アースデイJP世話人として誇りに感じています。

アースデイ・トーク 『三つのエコロジーと東電福島原発事故』は、原発震災の意識が高まる中、満員御礼となりました。
http://www.earthday.jp/earthday/singlelink.php?lid=212
来場していただいた皆様、ありがとうございました。また、このイベントに興味を持っていただいた方で、定員オーバーで入場出来なかった皆様、申し訳ございませんでした。また、参加したくても参加出来なかった首都圏以外の方々に、今回来場していた田中東子さん @enfanteest がライブツイートをしてくれていました。ツイートまとめを作りましたので、ご覧下さい。 http://bit.ly/hwNYsA

ここからは個人的なことを書いてみようと思います。

この文章を書いている、アースデイJP世話人の上岡誠二は1962年1月15日に生まれました。以前の「成人の日」です。実は1962年は現在のこの国の放射能汚染に劣らない(といっても現時点で今回、原発事故が拡散した放射能10分の1程度のようです)放射性物質が世界中に降り注いだ年です。1962年は一年間に200回近くの核爆弾の大気圏内実験が行われました。(1950年代も多くの大気圏核実験が行われています。)「財団法人 高度情報科学技術研究機構」の発表によると、1964年の日本の成人男子集団の放射性セシウムによる平均体内放射能(被曝量)[*1] は約500ベクレル、シーベルトに変換すると、4ミリシーベルト/年ということのようです。(私は専門家ではないので、各自再確認をお願いします。また、専門の方がいらっしゃいましたら、正確な情報をお知らせください。)「日本人の成人男子集団のチェルノブイリ事故による放射性セシウムの体内放射能は、1961年から1962年にかけて行われた大気圏内核実験による体内放射能のほぼ10パーセントである。」 参考: http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-01-04-09
1963年に米英ソ間で部分的核実験禁止条約が締結されるまで続いた、膨大な大気圏内核実験の放射性物質は、1970年代に安定するまで、世界中に大量に世界に降り注ぎました。[*2] [*3]

小学生のころ、小学校教師の父に連れられ広島の原爆ドーム、原爆資料館を見て、また、中学生の頃に読んだ、松谷みよ子さんと司修さんの絵本『まちんと』 http://bunbun.boo.jp/okera/mawa/machinto.htm の被曝して亡くなった少女に淡い恋心さえ抱ていた私は、たぶん、エリート/権力の言うところの「核アレルギー」というカテゴリーに押し込められる人間として、最近まで、自身の被曝に関して無自覚に生きてきました。

しかし、今回の原発震災による被曝を経験して、過去の記憶が蘇ってきました。というのも、幼少の頃、私は自家中毒とアレルギーの発作に悩まされてきたからです。そして、今回の被曝を実感して、もしかしたら幼少期の自家中毒とアレルギー発作は放射能のせいではないかと疑いはじめたのです。大気圏内核実験の放射性物質の降下量グラフとアレルギー症状の頻度がまさにシンクロしているのです。それは心情的な核アレルギーではなく、身体的な健康上の核アレルギーと言えると思います。

その放射能への自家中毒とアレルギーによる生理的な拒絶が、私がまだガン宣告を受けていない理由なのかも知れません。

もう五十歳間近の私がどれだけの精密検査をしても、その症状と核実験との因果関係は証明されえないでしょう。同様に今回の原発震災によって、今や見る影も無い「安全・安心」な原発から漏えいした、放射能と癌などの症状の因果関係は、生涯をかけて裁判闘争を行っても、その因果関係が証明されるかどうか分かりません。そして今回の原発事故が起こってなお、震災で停止した以外の原発は、政府、官僚含む、電事連関係者の人命をさえいとわない判断により、いまだ1機も止めることなく、稼働し続けているのです。

戦争による殺害は勝利しないかぎり、完全犯罪ではありませんが、原発事故による殺害は、現状が続くかぎり、完全犯罪となる可能性がきわめて高いのです。

2011年4月21日、今村昌平監督の反核映画「黒い雨」主演の田中好子さんが、今回の原発震災による被害で、茨城/千葉の妊婦の方の母乳から(市民団体の調査によって初めて)放射性物質が検出された日に、乳がんで亡くなりました。ご冥福をお祈り申し上げますとともに、核の平和利用の名の元で起こる、放射能による健康被害がこれ以上拡大しないために、できるかぎりの行動を起こしていこう、たとえ権力や資本に強権的に排除されたとしても核兵器と原発を一つでも止めていこうと決意した、2011年4月22日、地球の日のアースデイJP 世話人の「アースデイ・マニフェスト」です。



*1 放射性セシウムのみの体内放射能です。半減期が8日のヨウ素131や他の放射性物質は含まれていません。
*2 1963年東京の一年間の放射性降下物のうちセシウム137は、1平方キロメートル当たり1,924メガベクレル、2011年3月21日午前9時〜22日午前9時の24時間で降下したセシウム137は、5,300メガベクレル。この数字だけでも今回の原発震災の放射能被害の深刻さが分かります。
*3 条約に参加していない中国は、その後も大気圏内核実験を行いましたので、その後も核実験による被曝は続いていました。もちろん、その後の地下核実験、臨界核実験による放射能汚染が、決して皆無であるわけはないでしょう。


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