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アースデイ2000は無事に迎えられるか?
・・・原発と核にお正月休みを

 2000年4月22日のアースデイ2000より先にやってくる2000年1月1日。今回は「コンピューター2000年問題」について7月に発足したY2K WASH (World Atomic Safety Holiday)キャンペーン事務局の高木さんから、皆さんへの呼びかけをお送りします。

 「田舎住まいだから」「食糧・水の備蓄はバッチリ」「トイレ問題もノープロブレム」「銀行通帳は年末に記帳すればいいのだ」と、多少のことがあってもサバイバルできるぞ!と思っている人も大勢いるでしょう。でも、万が一にもあって困るのが「原子力発電施設」や「核兵器発射管理システム」のコンピュータートラブルではないでしょうか。まずは、WASHキャンペーンの緊急メッセージをお読みください。

●2000年問題の難しさ

 今、ジグソーパズルのようにバラバラに出ていたコンピュータ2000年問題の情報が、ある形を見せ始めました。それは「2000年 危機管理計画」です。

 現在、コンピュータが2000年1月1日以降、日付けを正しく認識できず、そのため停止・誤作動したり、まちがったデータを流すことなどが起こり、世界的な混乱が発生するのが確実と言われています。問題は、規模と期間です。楽観論から悲観論まで幅が大きく、それは誰にも確定出来ません。2000年問題に専門家はいないと言われる理由でもあります。

 2000年問題は、コンピュータが年号を下2ケタで取り扱って来たことが原因です。政府も企業もこの問題に取り組みを始めましたが修正しなければならないコンピュータプログラムは膨大。その上、いろいろな機器に内蔵されている全世界で500億個以上もある埋め込みマイクロチップをすべて調べて交換するのは時間的・資金的・人員的・そして物理的にもはや不可能と言われています。

 修正が本当に間違いなく行われたのかは2000年にならないとわかりません。そして危機管理で食料、水などの備蓄をどれほど大量にしようと、原発事故による人と大地の放射能汚染、核兵器の誤発射があれば、準備はむなしいものになります。

●立ち上がるキャンペーン

 そこで私たちは、原子力発電、核兵器、原子力関連施設を含む全ての核と原子力に関する活動を一時中断することを求めて、国際的キャンペーン『原発と核にお正月休みを Y2K WASHキャンペーン』を7月5日に立ち上げました(Y2Kとは2000年のことです)。

 このキャンペーンの立ち上げは7月3日、東京の文京区民センターで500人の参加者を迎えて開かれた「Y2K市民フォーラム」がきっかけです。その内容は2000年問題全般にわたるものでしたが、最大の目玉はアメリカから招へいしたメアリー・オールソンさん(NIRS、原子力情報資料サービス/アメリカを代表する反核、反原発市民運動団体。メアリーさんは2000年問題を担当)。2000年危機に対して、はたして原発は大丈夫なのか、というメアリーさんの警告は全世界34ケ国の433基の稼働中原発を対象にしています。キャンペーンは翌日のメアリーさんを囲む会で決定し、その翌日には記者会見。6日には、メアリーさんはキャンペーンナーのきくちゆみと一緒にアメリカに帰国し、精力的にキャンペーンの国際的な立ち上げを始めました。

●日本の原発が最初に直面する!

 このキャンペーンでの日本の位置付けは3つの理由で特別です。

 第一に、日付変更線の関係で日本の原発が世界で最初に2000年問題に直面します。

 この問題の特徴は世界433基の稼働中の原子炉がY2Kの挑戦を受けるということですが、日本が世界で最初の実験台になるわけです。外国は、日本で問題が発生すれば自国の原発を止めるという時間的余裕がまだあるのです。

 第二に、日本はヒロシマ、ナガサキの原爆被爆国であり、核兵器の廃絶は責務です。日本から世界へ呼び掛ける義務があります。

 第三に、9月中旬には、「コンピュータ2000年問題」にテーマをしぼったサミット(G8)がドイツのベルリンで開かれます。内容は「世界規模の危機管理計画」です。このサミットでは、なんと日本がエネルギー分野の担当になっています。

●なぜ12月1日から原発を止めるのか?

 原子炉は、安全に停止したとしても核燃料が膨大な熱を出し続けるので、水で長期間冷却する必要があります。これに失敗すると数時間で炉心溶融(核燃料が溶ける)が始まります。これは実際にアメリカのスリーマイル原発で1979年に起こったことです。

 冷却水は電気でポンプを動かして原子炉に送り込みます。実は原発というのは、各種の機材を動かすために、その原発以外の所から電気をもらっているのです(外部電力と言います)。そのために、他から電気が来なくなると原発は自動的に停止します。停止すると同時に非常用のバックアップ電源というものが動き始めますが、これはディーゼル発電機で燃料は石油。ところがディーゼル発電機は信頼性に欠け、2000問題を抱えているものもあります。つまり、その時本当に動くのかということです。しかも現在のディーゼル発電機用燃料の備蓄はたったの7日間分(東京電力の場合)。燃料が切れれば危険な状態にすぐ入ります。

 結局は2000年になる前から原発を停止して燃料を確実に冷やし始めることと、現在ある発電機とは別のバックアップ用電源も追加するのが本当の安全対策と言えるでしょう。

●キャンペーンの主張

 このY2K WASHキャンペーンのポイントは以下の3つです。

  1. 原子炉とその関連施設の休暇は12月1日から新年までとし、再稼動するには、Y2K基準(注1)を全て満たして、テストと監査を終了しなければならない。
  2. 原子炉の新たなバックアップ電源(天然ガス複合タービン、燃料電池、あるいはその場にふさわしい再生可能エネルギー)を設置し、ディーゼル発電機も良好な状態であることを確認し、最低3ヶ月のバックアップ電源用燃料備蓄をすること。
  3. 1999年12月1日までに、すべての核弾頭を取り外すこと。(注2)

(注1)どのような基準を満たせば2000年になっても原発を稼動しても大丈夫なのか、という基準はまだありません。
(注2)現在、核弾頭を装着したままなのは、米国とロシアだけです。

●実現へ向けていろいろな企画が進行中

  • 8月6日ヒロシマデーに合わせて世界同時アクション「原発と核にお正月を!」企画中(サンフランシスコとロスアラモスではデモが決定)
  • 世界署名 8/6正式スタートの予定(署名用紙があります。注文して下さい)
  • 9月中旬のドイツベルリンでの2000年問題サミットに合わせた、世界34ケ国の市民によるサミットの開催とデモなどのイベント
  • 日本からも原発(そして核兵器)のある世界34ケ国を回って訴える
  • 8月中旬から世界34ケ国をめぐるツアー(数グループに分かれて)と、9月中旬のドイツベルリンでのサミットに合わせたイベントへの参加希望者を大募集!!

※他にもいろいろな企画がでています。どんどん自主的な動きがでてくることを期待します。

高木章次(Y2K WASHキャンペーンナー)

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